石川県ロシア協会



姉妹都市&友好交流都市


イルクーツク市
i創市は1686年。シベリア鉄道のほぼ中央にあり、18世紀初めから中国やモンゴルとの交易の要衡となり、東シベリアの政治・経済・文化・工業の中心として栄えてきた。一歩市外に出れば生い茂るタイガとなる。町並みは”シベリアのパリ”と呼ばれ、ヨーロッパ風の建物や古い木造建築も残る気品あふれる古都である。江戸時代の漂流民・大黒屋光太夫も一時滞在した。1918年シベリア出兵の日本兵もこの町まで進出、第二次大戦終了後は、日本人抑留地のひとつとなった。現在12の姉妹都市を持つが、1967年の金沢市との提携が最初であり、これにちなみ「金沢通り」と名づけられた通りがある。また、石川県ロシア協会と民間友好協定を結んでいる”バイカルー日本友好協会”事務局が置かれている。人口約613,000人。
http://admirk.ru/Pages/abouttown.aspx

ブラーツク市
イルクーツクから北へ約60kmのアンガラ川とオカ川の合流点に近い台地の上にある。1631年コサックの首領がアンガラ川の早瀬に小さな砦を建設。土着のブリヤート人を「ブラーツキェ・リゥディ」(兄弟のような人達)と呼んだことから砦は「ブラーツク」と呼ばれるようになったことに由来する。世界最大級の出力450万kWのブラーツク水力発電所がある。豊富な電力を利用したアルミニュウムなどの非鉄金属産業、木材・紙パルプ産業、化学工業が発達している。流刑博物館やアンガラ村落博物館などがある。木材貿易振興として七尾市と姉妹都市提携。人口約239,000人。
http://www.bratsk-city.ru/city/

シェレホフ市
イルクーツク市中心部から17kmのところに位置している。1962年東シベリア最大のアルミニュウム工場建設にあわせて建設された。白樺と針葉樹に囲まれた新興都市であるが、イルクーツク州では工業生産量では州4番目の工業都市である。初代市長が女性であったことから福祉サービス、スポーツ、教育、文化重視の街づくりが引き継がれている。1976年石川県根上町(現能美市)と姉妹都市関係を結んだ。以来両市の民間相互交流は順調に進んでおり、日本で一番最初に中学生の相互交流が実施され現在も毎年行われている。両市の交流は旧根上町長森茂喜氏の功績は大きく、シェレホフ市には氏と夫人の秋子さんが分骨された墓地がある。人口約48,000人。
http://www.gorod-shelehov.ru/city/

ウソリエ・シビルスコエ市
町の名前は”岩塩の町”であり、1669年から岩塩の採掘が始まった。1940年までは単に”ウソリエ”と呼ばれていた。岩塩鉱床の推定埋蔵量は2,000億トンを超える。現在塩を原料とした化学工業が発達した。この市を有名にしたのが鉱泉泥浴療法の保養地の存在である。保養所は市から4km離れたアンガラ川左岸、海抜400mの台地上に広がっている。温水浴、シャワー療法、理学的療法の他マッサージ、ダイエット療法などについての専門課程履修の医療基地にもなっている。鉱泉(温泉)を資源にした保養地としての地域特性に類似点をもつことにより、加賀市との姉妹都市提携に向けて加賀市ロシア協会と友好交流を進めている。
http://www.usolie-sibirskoe.ru/

アンガルスク市
イルクーツクの西北50kmに位置し、アンガラ川の波止場町として発達。整備の整った街であり、2003年に全ロシア住みやすい街コンクールで2位、2005年と2008年には1位を取っている。2013年の”ロシアで一番清潔な街”コンクールででは、大きな都市部門で1位に選ばれている。町は都市計画によって工業地域と住宅地域からなり、両地域は森林帯によって分離されている。アンガルスク市を支えているのは石油精製、化学製品、建築材など工場、電気分解化学コンビナートなどがある。観光スポットとしては17〜20世紀の様々な時計を展示した時計博物館などがある。また、毎年世界木彫フェスティバルが開催されている。小松市と友好交流都市提携。人口は約231,000人。
http://www.angarsk-adm.ru/

ウスリースク市
ロシア極東ウラジオストク空港から高速道路で北方約30分。家電製造と農産物供給地であることから農業・食品加工などの産業が盛ん。ウスリースク鉄道駅は、シベリア鉄道と北朝鮮に向かう鉄道の分岐点で、車両修理工場がある。農業地、酒造、鉄道工場など白山市との共通点が多いことなどから2008年に白山市ロシア協会と露日協会ウスリースク支部との民間友好協定が締結された。黒沢明監督の映画「デルス・ウザーラ」の舞台となったハンカ湖は、白山周辺とともにユネスコナショナルパークにも認定されている。沿海国立農業大学と石川県立大学との交流も行われるようになり、経済・文化交流、青年文化交流だけでなく学術交流も期待されている。人口約184,000人。
http://adm-ussuriisk.ru/